1970年代に発明された流体アシスト射出成形(WAIM: Water-Assisted Injection Molding)は、伝統的手法を越えた特別な射出成形手法で、ガスアシスト射出成形(GAIM: Gas-Assisted Injection Molding)からの発想として開発されました。両技術とも、樹脂材料コストの低減と品質向上が目的ですが、WAIMは、GAIMと比べて、肉厚均一性、サイクルタイム短縮、低コストなどの面で利点が上回っています。
WAIMは、材料コストと製品品質向上に効力がありますが、追加のコストを要したり、成形条件が簡単ではなかったりと、まだたくさんの課題があります。 よくある問題としては、フィンガリングの影響、ブロー貫通、表面光沢、ヘジティション跡、スイッチオーバー跡、そして繊維露出などがあります。 この様に大変複雑な成形手法ですので、製品品質をクリアするまでには、多数回のトライアルを必要とします。
図1 上:チューブ例(黄色部分がオーバーフロー) 下:水とメルトフロント
Moldex3DのWAIMモジュールを使用することで、流入浸透の動きを三次元で予測し、発生する可能性のある問題点を金型作成の前段階で予測し、設計変更を行うことで納期短縮とコストの低減が可能です。 WAIMに関するさらに詳細な情報、事例は、弊社のWebsiteをご参照ください。