• Location： 東京、大阪、名古屋

コース紹介

今までの射出成形技術は日用品からハイテク製品まで広く利用されてきました。しかし射出成形では、ウェルドライン、貧弱な表面品質、繊維の露出、反り変形、といった多くの問題があります。このような問題を解決するために、様々なタイプの高速金型温制御技術が開発されてきました。これは樹脂の充填時に流動性を上げるために金型温度を変化させる技術です。このような技術の中には、金型全体の温度を上げる方法や、金型表面の温度だけを上げる方法などがあります。しかし、実際には、金型温度を制御する熱力学のメカニズムが非常に複雑ですので、射出成形の中で適切な温度コントロール技術が求められます。このコースでは必要となる知識と応用例を学ぶことが出来ます。

参加者へのメリット

• 企業の経営者およびマネジャー
• 研究/製造部署の責任者
• 製品設計/製造 技術者
• 金型設計/製造 技術者
• 成形の専門家/ 技術者
• 樹脂材料
• プラスチック製品、およびその成形に興味のある方
• 射出圧縮成形に興味のある方

トピックス

• 様々な高速金型温制御技術と適用の実現を可能とします
• 完全三次元非定常冷却技術を理解できます
• 通常の射出成形, ヒート＆クール成形,誘導加熱成形の違いを理解できます
• 実際の工業製品開発での誘導加熱成形技術の可視化のケースを学べます。
• 工業製品開発でのヒート＆クール技術の可視化のケースを学べます
• どのようにIR-加熱技術で微細形状の成形性の向上を図れるか理解できます。

コース内容

本セミナーでは、まず様々なタイプの高速金型温度制御技術（ヒート＆クール/ 電気金型成形 / 誘導加熱金型成形 / IRヒーター加熱 など）と、その産業用途を紹介します。さらに従来の射出成形とヒート＆クール成形との違いについても簡単に言及します。また完全3D非定常冷却技術を紹介し、高速金型温制御技術のメカニズムについての理解を深めます。 我々はこの技術を2006年から発表しています。ここではこの非定常冷却技術を用いて従来の成形とヒート＆クール成形および誘導加熱成形との違いについて学びます。さらにさらなる理解のため、具体的なケースを紹介します。1番目のケーススタディはTVフレームの開発についてです。

まず完全3D非定常冷却技術を用いて、誘導加熱法がウェルドライン問題をどのように解決するかを調べます。さらに金型の熱伝導を時系列で可視化します。このように可視化することにより、誘導加熱法をより効率的に管理できます。さらに2番目のケーススタディではTVフレーム開発でのヒート＆クール法について紹介します。このケースでは金型内部の加熱メカニズムがどのように製品品質を改良するかについて説明します。最後に、微細形状の成形性向上のためにどのようにIR加熱を使用するかも話し合います。

高速型温制御技術:
(a) RHCM® (高速ヒートサイクル成形)
(b) E-mold (電気金型成形)
(c) IHM (誘導加熱金型成形)
(d) IR （赤外線）加熱.
(e) 冷却管レイアウトとランナーシステム
(f) 誘導加熱法の温度計測位置
(g) 誘導加熱法での数値シミュレーション結果と実験結果の比較
(h) ヒート＆クール システムのヒーター管/冷却チャンネル

 講師

連絡先