新しい Moldex3D が登場
Moldex3D R16を通してシミュレーションにおける効率や信頼性をこれまでにないレベルまで引き上げることで、シミュレーション解析プロセス全体の最適化を図り、製品の革新を加速させます。Moldex3D R16は、プラスチック製品の開発、製造において業界が抱える課題の解決にあたり、信頼性の高い数値シミュレーション解析結果を得るためのより強力なシミュレーション能力と目覚ましい性能改善を提供します。
流動解析のタイプ | 機能 | CPU TIME |
[New in R16] Quick Flow | ゲーティング最適化反復 | 10 mins |
一般的な流動解析 | 綿密な検証と最適化 | 156 mins |
新しい粘弾性を考慮する流動解析
Moldex3D R16は、斬新な結合手法を使用して成形シミュレーションにおける樹脂粘弾性特性を考慮する粘弾性流動(VE流動)ソルバーの飛躍的な進歩を反映しています。新しいVE流動ソルバーは、粘弾性流動特性を現実的に捉え、そり特性と光学特性をより正確に予測することで高精密部品を実現できます。
ホットランナーのバルブピン動作のシミュレーション
AHR(Advanced Hot Runner)解析は、バルブピンの動作対応を加味することで、ピンの位置と速度による影響を考慮しつつ流動挙動をより正確に予測する機能を強化しています。これにより、バルブピンをより正確に制御して、フローマークとその他の外観上の問題となる欠陥を回避できます。
バルブゲートのシミュレーションについては、充填量、タイミング(V/P切替後)、フローフロント(ホットランナー先端による)の新しいトリガーを用意することで、バルブゲートの開閉シミュレーションの柔軟性と精度を高めています。
繊維方向予測の強化
Moldex3Dは、繊維強化プラスチックのシミュレーション結果の精度と信頼性を高めるために、R16において繊維方向予測機能の強化を図っています。予測精度を向上させて、コア領域においてより信頼性の高い繊維方向の結果を得るために、R16では、降伏応力とHerschel-Bulkleyモデルを考慮するCross-WLF粘度モデルを提案します。
Moldex3D APIを使用した自動シミュレーション作業
Moldex3D R16は、シミュレーションワークフローのカスタマイズを高いレベルで行うことで、入力パラメータを事前定義してシミュレーションに一貫性をもたせることを可能にします。特に、Moldex3Dは、反復作業を自動化してシミュレーションプロセスの大変な部分の一切を処理することで、手動による作業と人的エラーを軽減します。
効率化されたワークフローによりモデルの準備と結果の可視化を高速化
Moldex3D Studioは、新機能により、読み込まれたジオメトリの自動修復や特定の位置の解析結果の精査から、完全にカスタマイズされたレポートテンプレートの生成やランツーラン結果の比較に至るシミュレーションプロセスのさらなる効率化に寄与します。これにより、プラットフォーム間を行き来する必要がなくなり、効率性と生産性が高まります。