材料特性
Moldex3D は、世界各国のユーザーが独自の材料データベースを作成することを手助けしています。一般的な製品ニーズにより、企業は通常、10~15 グレード以下の材料を必要とします。従って、社内で使用する場合は材料データベースを個々の企業が持つ方が効率的です。さらに、信頼性の高いCAE解析のためには、正確で詳細な材料データが要求されます。
熱可塑性プラスチック
▶ せん断粘性 (A1, A2)
せん断粘性は毛細管粘度計(Gotech CR- 6000 and Gottfert Rheograph 25モデル)を用い、適切なせん断速度範囲内で、異なる3つの工程温度で測定されます。 せん断粘性は、スプルー圧力、メルトフロント、型締め力などを計算するのに不可欠です。よってせん断粘性は全ての Moldex3D 解析に必要です。ユーザーの要望に応じ、Bagley 補正を用いた計測も可能です。
▶ PVT (B1)
PVT データは、様々な温度と圧力で、専門装置(Gotech PVT-6000モデル)を用いて測定されます。 PVT データは材料の体積収縮計算に必要なデータで、 保圧、変形解析に使用されます。また、流動、冷却解析にも考慮されます。
▶ 熱伝導率 (B2)
熱伝導率は、様々な温度と圧力で、専門装置(Gottfert Rheograph 25 )を用いて測定されます。熱伝導率は、熱可塑性プラスチックの熱移動に関連する現象の計算全て(冷却時間、温度分布など)に必要です。よって熱伝導率は全ての Moldex3D 解析に必要です。
▶ 熱容量 (B3)
熱容量は標準的示差走査熱量計( Perkin Elmer DSC-8500モデル)で測定されます。熱容量は熱移動に関する現象の計算に必要です。よって熱容量は全ての Moldex3D 解析に必要です。
熱硬化性プラスチック
▶ 化学レオロジー(C1)
化学レオロジーは様々な時点、温度、せん断率における反応性粘性の研究です。 CoreTech 社は、平行板レオメータ(Anton Paar MCR502モデル)を用い、独自の特性解析技術を開発してきました。 化学レオロジーはスプルー圧力、メルトフロント、型締め力などの計算に不可欠で、 全てのMoldex3D-RIM 解析に必要です。特殊な熱硬化性プラスチック(低粘性二液体タイプ)の化学レオロジーは、ユーザーの要望に応じて提供することが可能です。
▶ キュアリング速度 (C2)
キュアリング速度は時間、温度の変化におけるキュアリング速度の研究です。CoreTech社は、標準的な示差走査熱量測定装置(DSC:パーキンエルマーDSC-8500)を使用して独自の特性評価技術を開発しました。この測定値は、スプルー圧力、メルトフロント、型締め力の計算に不可欠で、全ての Moldex3D RIM 解析に必要です。
特性レポート
生データ、材料モデル定数、Moldex3D 材料データファイルを最終レポートで提供します。
フォームに記入し、 mail@moldex3d.com にメールしてください。