Moldex3D 成功事例 – Yulon NISSAN


顧客情報

YULON Nissan は2003 年10月22日、台湾で創立され、それ以来 YULON は優れたパフォーマンスとサービスで数々の賞を受賞し、2004年11月には ISO 9001と ISO 14001を取得しました。 (記事: www.yulon-nissan.com.tw)

2005年初め、 YULON Nissanと Moldex3Dは再び、 LSUV (豪華スポーツ用多目的社)の重要な開発と試験で手を結びました。トップクラスの LSUVは、最上層の消費者にターゲットを絞っており、製造サイクル毎に完璧な品質が要求されます。洗浄可能なラゲージボードは、ここでは高い構造強度が要求される特殊な事例です。強度が不十分であれば、通常変形の原因になります。

製品開発において機械的強度は、製品の外観や機能の検討以上に重要な課題です。ただし特に射出成形製品については、大きな影響力を持つもう一つの要因が成形特性です。製品レイアウトや厚み分布を変更すると、それに応じて強度も成形特性も変化します。 従って、上記の要因の1つだけを考慮しても十分とはいえません。射出成形シミュレーションによって成形の欠陥を見つけ出し、他のCAEソフトウェアで製品の多数の機能面を評価します。これにより、製造や作業に関わり無く、製品の品質が設計範囲に確実に維持されます。

洗浄可能なラゲージボードの問題点

このケースでは、車両内のラゲージボードであり、次の事項を満たす必要があります。1.人間または荷物を積むのに、ボードに十分な強度が要求される。2.スペアタイヤがドアの下に位置するため、ドアが軽量でなければならない。3.美点観点からドアの平坦さが重要である。(図. 1~2).

以前の設計では、ラゲージボードは金属とプラスチックの複合製品でした。金属部分によって反りと強度の問題は解決されますが、製造に時間とコストがかかりすぎます。その上、重量が大きいことが燃料費の上昇につながります。

 図.1 ラゲージボード1
 図.2 ラゲージボード2

Moldex3D が強度アップに貢献

設計修正で、レイアウトと厚み分布を改善します。単一プラスチック材料しか適用していませんが、製品は同じ機械的強度と平坦さを維持しています。これにより、製造プロセスの簡略化とコストの削減、製品の軽量化が実現できます。 Moldex3Dの支援により、射出成形の最適な製品設計が得られ、構造解析で強度を評価することが可能です。(図. 3~6).

 

図.3 ランナーレイアウト

 

図.4 メルトフロント50%

 

図.5 メルトフロント90%
図.6 変形/Z-変位

Moldex3Dを活用し、最適化を実現

射出成形では、構造解析と射出成形解析を組み合わせる必要があります。Moldex3D は、金型作成前に欠陥を見つけることで、重要な情報を設計者に提供します。コンピュータによる、部品や金型の設計変更は、費用の削減のみならず効果的に開発時間を短縮します。 Moldex3Dは他のメッシュフォーマットに出力し、事前プロセスを省力することも可能です。また異方性特性を持つメッシュを出力して構造解析の精度を高めることも可能です。

 

* This case was published in December, 2005. Moldex3D News No. 13


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