射出成形で製造された部品の性能は、成形処理中の異方性を考慮可能なFEAソフトウェアを使用すれば予測可能です。 Moldex3D Digimat FAEインタフェースを2013年10月のニュースレターでもご紹介していますのでご参照ください。
今回は、繊維配向や発泡セルの濃度、そしてセルサイズをDigimatとFEAソフトウェアへエクスポートする際の手順をお見せます。
今回は、DigimatとFEAソフトウェア(例としてMarcを使用)の両方に、繊維配向データとメッシュデータの2つのファイルが必要なケースです。 下記は、Moldex3DのFEA インタフェース機能オプション指定画面で、繊維配向データ(*.02d)は、左図の様に、応力ソルバーに”ANSYS”(または、ABAQUS, LS-DYNA)を指定し、「繊維配向データを出力するDigimatオプション」を選択後エクスポートします。 Marc用モデル(メッシュ)データ(*.dat) ファイルは、右図の様に、応力ソルバーに”Marc”を指定し、「初期ひずみ出力」を選択後エクスポートします。
※ Digimatの繊維やマトリクスの微細構造は、インポートされる前に解析されている必要があります。
※ 結果ファイルの*.marcと*.matは、Marcの解析に必要です。
*.matファイルを使い *.dat ファイルの材料情報(Material Card)が入れ替わった後、構造解析用にMarcにインポートされます。
同様の方法で、MuCell気泡微細構造データのエクスポートができます。 出力された*.m2dファイルには、要素毎のセル密度と平均サイズが含まれます。 また、Digimat微細構造構成指定の際、ポリマーマトリクスの2ndフェーズとして”Void”を選択する必要があります。