モデルに生じる閉じたフリーエッジループ(通称 ホール)は、多くの場合、メッシュ要素の欠落、削除、またはデータの互換性によるものです。このようなホールは、ソリッドメッシュ生成時にエラーの原因となったり、解析精度の著しい低下の原因となります。 Moldex3D R13 の穴埋めウィザード(Fill Hole Wizard)は、このようなメッシュの不備を迅速に検出・修正する機能です。 選択されたフリーエッジ等の不具合について、ウィザードパネルによりサーフェースメッシュの不備を修正します。 以下の手順で、ホールなどのメッシュの不備を修正できます。また、そのほかの不備についても調整により修正が可能です。
Step 1: まず、ソリッドメッシュの生成前にサーフェースメッシュの修復(Fix Surface Mesh)機能を適用すると、検出されたフリーエッジがサーフェースメッシュ情報(surface mesh information)に表示されます。(通常、ホールはフリーエッジの発生原因となります(下図参照))。閉じたフリーエッジループが検出されない場合には、サーフェースメッシュ情報に通知が表示され、パネルは表示されません。
Step 2: 穴埋めウィザードパネル(Fill Wizard)の穴埋めウィザード(Fill Hole Wizard)をクリックすると、ホールの自動検出を行います。続いて、Next ボタンをクリックして次のフリーエッジの閉ループに移動します。また、Zoomボタン
をクリックすると、対象のホールが閉じているかを確認できます。 必要に応じて、Fix
ボタンをクリックして、選択した閉じたフリーエッジループをサーフェースメッシュで埋めることもできます。
Step 3: 検出されたすべてのホールを一括で埋めるには、Fix All ボタンをクリックします。ホールの修正結果は以下のように表示されます。穴埋めウィザード(Fill Hole Wizard)機能をすべてのホールに使用すると、モデルからホールがなくなります。
![moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-32](https://www.moldex3d.com/assets/2015/07/moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-32.jpg)
修正前 修正後
![moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-33](https://www.moldex3d.com/assets/2015/07/moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-33.jpg)
![moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-34](https://www.moldex3d.com/assets/2015/07/moldex3ds-fill-hole-wizard-helps-fill-undesirable-holes-on-surface-mesh-34.jpg)