Moldex3Dの実験計画機能を用いた成形条件の改善

CoreTech System技術サポート部エンジニア 鄧詠心

プラスチック成形のプロセスにおいて、各々のパラメータの選択いかんによって完成品の品質に違いが生じます。そこでMoldex3D Studioの実験計画法 (DOE) を利用すると、製品設計から材料選択、そして成形条件に至るまでの各段階の変化を解析し、品質に影響を及ぼす条件を把握できます。

Moldex3Dはさまざまな制御因子および品質因子を提供、且つ射出成形に加え、半導体封止などのプラスチック成形プロセスにも対応しています。DOEウィザードを使用するだけで各々の成形パラメータにおける最適な組み合わせの予測が可能になり、従来のトライアル・アンド・エラー法よりも所要時間を大幅に短縮できるほか、各々の変数がもたらす影響も明らかにしてくれます。

Step 1 実験計画の追加

DOE基本解析Runを作成します。モデル、材料、成形条件、解析順序および計算パラメータの設定を行った後、右クリックしてrunメニューを開き、さらに実験計画を追加を選択してDOEウィザードを起動させます。

:現在、Moldex3DのDOE機能は射出成形、粉末射出成形および半導体封止成形のプロセスに対応しています。

Step 2 解析順序の設定

DOEウィザードは、選択した基本Runに基づいて解析順序のプリセット値を設定します。ユーザーは、解析のニーズに応じた調整を行うことができます。DOEメソッドにおいて制御因子の数量とその水準値を設定すると、自動的に適切なタグチ直交表 [この事例では2ステップ水準の制御因子2つに対応するL4(23) 直交表] が選択されます。

Step 3 品質因子と制御因子

制御因子は、改善が求められるパラメータ設定です。水準は制御因子を変化させる数を決定し、解析を最適化させる解像度とも言えます。この事例においては、材料(ABS、PP)と充填時間(0.8秒から1.6秒)を制御因子としています。

品質因子は改善の目標であり、この事例においては保圧_圧力(対象:全体、目標:均一化)とそり変形_総変位(対象:距離、目標:最小化)を品質因子としています。両者のウェイトはいずれも1であり、重要性が同じであることを示しています。

:Moldex3D 2021以降、メッシュおよび材料を制御因子の選択項目にすることができます。品質因子については、そり変形_総変位全体真円度平坦度および距離が測定項目として追加されました。

Step 4 DOE Runの作成

設定完了後、次へをクリックするとDOE表を確認でき、作成をクリックするとDOE Runと最適Runが作成されます。解析を送信することによって各々のRun結果が得られ、各品質因子の目標に最も適した設定が最適Runとして表示されます。

最適Runの結果項目内にあるDOE結果から、品質応答S/N比の応答を確認できます。DOE情報をクリックするとDOEウィザードが起動し、すべての設定条件とサマリーが表示されます。予測の設定欄に制御因子の数値を入力すると、品質予測を行えます。


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