プラスチック射出成形プロセスには考慮すべき重要な要素が数多くあります。プラスチック材料、射出成形機、専門知識の技術的レベルはいずれも相関関係にあり、最終的な生産結果に影響を与えます。CAE(流動解析ソフトウェア)による製品設計の検証と最適化は、今後のプラスチック成形産業において不可欠であり、企業にとっては、潜在的な不良を早期に発見、排除し、生産プロセスを加速させることができるものです。

コアテックシステム(CoreTech System)は、高品質、高性能な流動解析ソフトウェア – Moldex3Dの開発に取り組んできました。世界的な科学技術の発展とデジタルトランスフォーメーションの潮流の中、2023年、コアテックシステムは革新的な成形クラウドプラットフォーム「Moldiverse」を正式にリリースしました。Moldiverseでは、プラスチック材料データベース、成形機特性データ分析、プラスチック成形デジタル教材といった多様なオンラインサービスを提供し、ユーザーはプラスチック産業向けの最新のリソースやサービスを利用することができます。Moldiverseは、柔軟性と利便性に優れたプラットフォーム環境で、企業における運用コストの大幅な削減と製品競争力の強化を支援する、企業が必要とするデジタルトランスフォーメーションソリューションツールです。

図1：Moldiverse、革新的な成形クラウドプラットフォーム

MHC材料クラウド － オンラインの材料データベース、適切な材料の選択を最重要視

材料特性は成形や完成品の品質に大きな影響を与える要因の1つです。MHC(Material Hub Cloud)材料クラウドは、シンプルで操作性に優れたインターフェースにより、クリックするだけでさまざまなプラスチック材料の実用的な機能をすばやく確認することができます。材料物性や成形条件の評価、産業や製品の特性に基づく適切な材料の提案、複数材料の比較、正確な材料ファイルデータの構築支援などの機能が含まれ、こうした重要な材料データをCAE成形シミュレーションにおいて応用することで、より精確な解析結果を得ることが可能となります。

図2：必要な材料データをMHC材料クラウドから取得

iMolding Hub－ シミュレーションと生産をリンクさせ、成形機ごとに固有のデジタルツインを作成

包括的な射出成形機データベースの構築は、企業にとってインダストリー4.0へ向けての重要なマイルストーンとなります。iMolding Hubは現場の成形機のフィードバックをリアルタイムでアップロードでき、業界をリードする成形機特性分析サービスとの組み合わせにより、各成形機に固有のIDが作成され、スマートフォンやタブレットだけで成形機の状態を簡単に管理することができ、効率性向上と時間の節約を実現します。iMoldingに成形機データを送信すると、ウェブサイトから成形機特性レポートと分析ファイルをダウンロードすることができ、各成形機固有の特性と動的応答をCAE流動解析で使用することで、実際の生産状況により即した最適化条件を得ることができます。

図3：成形機特性によるデジタルツインとスマート製造の実現

University － プラスチック成形産業向けの最適な学習プラットフォーム

プラスチック成形の世界ではさまざまな新しい知識が次々に登場しており、時代の流れに追いつき、一歩先を行くには、効果的な学習トレーニングシステムが不可欠です。すべての人の知識の追求に応えるオンライン学習プラットフォーム– Universityで、プラスチック産業の知識を深めることができます。長年にわたる業界での実践経験とMoldex3Dの専門家を結集して構築されたプラスチック加工・成形専門知識のプラットフォームで、その内容には厳選されたウェビナー、対話型のプラスチック射出成形チュートリアル、Moldex3D CAE操作コースが含まれています。ここで専門知識の簡単な習得や業界の専門家の独自の意見を得ることができ、いつでもどこでも自身の競争力を強化できる豊富な知識と成長の機会を得て、学習を継続することができます。

図4：Universityでプラスチック成形・加工専門知識を習得

Moldiverseを通して、チームはイノベーションにおけるボトルネックの克服だけでなく、さまざまな段階で直面する問題の解決も可能となります。1つのアカウントでMoldiverseのすべてのクラウドサービスが利用可能で、包括的な材料データと学習リソースにアクセスすることで、スマート設計とスマート製造を可能にします。

今すぐMoldiverseを体験し、デジタルシミュレーションとプラスチック産業の広大な宇宙の探求に出発しましょう。