台湾新竹市 – Jun 27, 2014 – True 3D CAE シミュレーション・ソリューションにおける世界最先端のイノベーター CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D) は Moldex3D R13.0 を発売すると発表しました。 このソフトウェアには、機能性、ワークフロー、計算効率、ユーザー体験に関する顧客指向の改善を盛り込んだ工業設計・製造におけるプラスチックの検証と最適化のアプリケーションが含まれています。Moldex3D を用いることで、製品設計者や金型メーカーは、プラスチックの射出成形製造プロセスにおける決定を最適化することが可能となります。成形・据付・操作に優れた高品質の製品を製造し、経費を節約して、市場投入までの時間を短縮することが可能です。強力な顧客コミットメントを標榜する CoreTech では、製品機能やサービスを拡張し、顧客企業に競争上の優位性を与え、自社製品やエンドユーザーに付加価値を提供します。
Moldex3D は、自動車、デジタル・エレクトロニクス、医療機器、消費者製品など多数の業種におけるプラスチック・シミュレーションの基準となっています。金型の欠陥を防止し、プラスチックの製造効率を向上させる Moldex3D は、金型キャビティ内でのメルトフロントの挙動を可視化し、製造前に、射出成形の問題の予測を可能にします。設計や工程の変更を検証し、作業を効率化する上でも役立ちます。金型の試験や修正に要する時間や経費を大幅に削減します。自動車の枠組構造の軽量化や、カーボンファイバー材の用途など、特定の業界や環境に関する目標を達成する上でも役立ちます。
「製品の開発や製造において、品質とコストは、2つの大きな成功因子です。新興市場では、従来の工業向けプラスチックの用途に加えて、すばやく対応できる製造力が要求されます。Moldex3D R13.0 の発表を通じて、基本に立ち返った問題解析や問題解決能力に目が向けられることになりました。これにより、当社のお客様は、重要な鋳込上の問題に取り組んで、最適な製造効率を達成することができるようになったのです。短時間に効率よく、品質管理やコスト管理を達成することができるのです。」と、CoreTech System 社長のVenny Yang博士は語っています。
過去に発表された機器を基に性能や機能性に改良を加えて完成したMoldex3D R13.0 は、以下のような特色と機能向上を備えています。
高速モデリングとメッシング
形状モデリングやメッシングを実行しやすくするために、予備処理作業の操作性や種々の強力なツールが改善されています。
- ゲート位置アドバイザー
解析を実行する前に、部品の形状に基づいて、最適なゲート位置に関するアドバイスを提供します。流動バランスを改善し、ショートショットやウェルドラインなどの充填問題を検証する際の繰り返し回数を最小限に抑えます。 - 種々のランナーデザインの応用
形状に基づくランナーの設計を改善し、工業用射出成形プロセスに応用できる現実的なプラスチック供給システムを形成します。モデリングの柔軟性を向上し、メルトフロントの進行を改善します。 - コンフォーマルクーリング冷却回路デザイナー
部品の形状に基づいて、自動的にコンフォーマルクーリング冷却回路を定義して作成します。冷却効率を向上させるきわめて複雑な冷却システムを構築する際に要する時間を節約します。 - 境界層メッシュ(BLM) 作成の自動化
複雑な形状を有する高解像度のソリッドメッシュを作成するメッシング機能を強化しました。業界標準の成形シミュレーションと計算をサポートします。
熱と冷却の管理
メルトフロントの挙動をシミュレーションし、加熱工程と冷却工程における温度変化を可視化します。熱伝導と冷却効率を改善し、製品の品質を向上し、サイクル時間を短縮します。
- プラスチックの充填と保圧のシミュレーション
充填および保圧プロセスにおいて、スクリュー・ラムの位置に関連したメルトフロントやスプルー圧力の変動を可視化することができます。キャビティ内のウェルドライン欠陥や機械的強度の弱い部分の発生しやすい場所を確認できるように、内部ウェルド面の予測確率を向上させます。さらに、保圧段階におけるバルブゲート切替えの制御をサポートして、現実的なバルブゲート シミュレーションを提供します。 - 冷却回路シミュレーション
多数の冷却水入出口のある複雑な冷却回路の設計の解析を可能にします。金型予熱解析を支援し、金型予熱段階における金型温度の変動を可視化します。これによって、定常サイクル前に形成されるショートショットの個数を減少させることが可能になります。 - 先進ホットランナーシミュレーション
ホットランナーシミュレーションにおける温度変動解析の計算速度を高速化します。ホットランナーの各金属コンポーネントの温度分布を可視化し、スライス機能を使用する際のスイッチのオンオフ制御を支援します。ヒーター管とコイルのデザインを検証し、加熱効率を評価することができます。
市場の需要を満たす高度なプラスチックの応用
射出成形シミュレーションの問題解決能力を拡張します。射出成形の結果を、さらに正確に可視化することが可能となりました。これにより、従来以上に効率よく、製造欠陥の発生可能性を予測して防止する能力が提供されます。
- 製品と金型の変形シミュレーション
そりの解析では、圧力・容積・温度の分布による面内収縮と、厚み方向の温度差による面外そりを可視化することができます。このソフトウェアは、金型補正すなわち保圧通路のデザインと冷却水温度の制御を最適化して、製品の変形を防止します。応力解析機能を使用して、充填段階と冷却段階における圧力および金型の熱負荷効果による金型の変形挙動をシミュレーションします。プロセスに起因する金型の変形の可能性を評価します。 - 繊維強化プラスチックのシミュレーション
成形プロセスにおける、スクリューに起因する繊維の破損と、剪断力に起因する繊維の移動を考慮して、繊維の長さや繊維の濃度分布を予測します。繊維強化型材質におけるプラスチックの質や強度の評価を改善します。 - 圧縮シミュレーション
カーネルの能力を改善し、3D ハイブリッドメッシュモデルによる圧縮シミュレーションを支援します。これは、Designer によって自動的に生成されます。チャージの分布を可視化し、各チャージの塑性流動によって充填される容量を計算することができます。圧縮チャージの分布を表示し、チャージの大きさと位置を制御します。 - MuCell® シミュレーション
充填シミュレーションを微細発泡射出成形プロセスの保圧段階に拡張することにより、従来よりも現実的なプロセスパラメータを定義して、シミュレーションの精度を向上させることが可能となります。セルサイズとセル密度を改善して部品を軽量化し表面品質を向上させる、コアバック射出成形プロセスのシミュレーションを支援します。 - FEA ソフトウェアに関連した先進構造評価
マイクロメカニクスインターフェース と Digimat と Converse との統合を促進します。体積収縮、温度分布、残留応力など、Moldex3D の分析結果に関して、さらに多くの出力オプションを支援します。ANSYS、ABAQUS、Nastran、Marc、LS-DYNA、Radioss など、先進構造評価のための FEA ソフトウェアを使用します。
ポストプロセスユーザーインターフェースの最適化
全般的なユーザー体験を向上させ、シミュレーションや検証の効率を改善します。プロセス条件の設定や解析結果の可視化が、さらに直感的かつ便利に行えるようになりました。
- 実際的シミュレーション成形機データベース
スクリュー径や射出圧力など、射出成形シミュレーションで多方面に応用されている成形機の特性を支援します。実際の金型を使用した試験により、シミュレーションの精度を改善します。 - 結果を可視化する際のディスプレイの用途を拡大する
メルトフロントの挙動を観察して深さ方向における欠陥形成の可能性を表するために、シミュレーション結果の可視化が改善されました。これには、製品表面における繊維方向の分布密度の大小、スクリュー・ラムの位置によるメルトフロントの変化、表示非表示スイッチ内の製品や金型インサートのスライス機能、などが含まれます。 - レポート作成機能の最適化
XY曲線の結果におけるユーザー定義出力オプションが増加しました。レポートウィザードにより、HTML、PPT、PDF の各フォーマットで、解析結果をエクスポートできます。1通のレポートで、4つまでの異なるシミュレーション結果を比較することができます。このため、設計やプロセスの最適化による結果の変化を比較して、種々の成形因子の組み合わせを最適化する際に役立ちます。
包括的合材料データバンク
シミュレーションの精度を向上させるべく、6,500 種以上の熱可塑性・熱硬化性材料を支援します。内蔵フィルターを使用して、特性ごとに識別された材料をすばやく選択して、射出成形シミュレーションに使用する特性を評価することができます。
カーネル効率の加速
モデル表面レンダリングカーネルを向上し、グラフィックパフォーマンスのレンダリング効率を、2倍ないし5倍上昇させます。これにより、モデル表示の質が向上しスムースになります。
Moldex3D R13.0 が入手可能になりました。価格や製品機能の詳細については、販売代理店または当社販売担当者までお問合せください。Moldex3D R13.0 に関する詳細はMoldex3D R13.0 Launch Page にも掲載されています。
Moldex3D について
コアテック・システム(Moldex3D)株式会社は、1995年以来プラスチック射出成形業界向けに業務用CAE解析ソリューション「Moldex」シリーズを提供しており、最新製品の「Moldex3D」は世界中で販売・支援されています。業界のニーズを満たす高度な技術とソリューションにこだわり、CoreTech System は世界中に販売とサービスのネットワークを拡大しながら、ローカルで迅速なプロのサービスをお届けしています。CoreTech System の誇る画期的な最新シミュレーション・ソフトウェアは、製品デザインから開発、デザインパターンの最適化、市場投入までの時間短縮、製品投資利益率 (ROI) の最大化にいたるまで、お客様のトラブル解決に役立っています。Moldex3D の詳細については、www.moldex3d.comをご覧ください。