2015年9月11日、台湾 新竹市 – CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D)は、このたび、Moldex3D Digimat-RP(Reinforced Plastics)をリリースしました。Moldex3D Digimat-RPは、Moldex3Dの3次元射出成形解析の知見と、Digimatの高度材料モデリング専門技術を融合し、強化プラスチック部品の非線形有限要素法構造解析の工程を効率化したシンプルなワークフローをご提供します。
Digimat-RPは、e-Xstream engineering(MSC Software社)が開発した他に類を見ない繊維強化プラスチック部品向けの非線形マルチスケール構造モデルリングソリューションツールです。複合材の最適な設計予測を行う革新的なミクロ力学のモデリングにとどまらず、射出成形と構造解析をつなぐ役割を果たします。
Moldex3D Digimat-RPの開発に際して、Moldex3Dとe-Xstream engineeringは、Moldex3D解析による局所的な繊維配向と残留応力、そして予測温度などの主要なプロセス起因による特性を組み込むことを目的に共同研究を進めました。その結果、Moldex3D Digimat-RPを用いることで複合材の局所的な挙動を正確に表現することができるようになりました。 また、メジャーな有限要素解析ソフトウェアにも対応しており、より正確な有限要素構造解析が可能です。
Moldex3D Digimat-RPは射出成形工程と有限要素構造解析の強力な連携ツールとして機能します。
e-Xstream engineering社のCEO兼MSC Software社の材料戦略チーフであるRoger A. Assaker博士は、「先進機能を広範囲にカバーするDigimatは、射出成形処理が部品性能に与える影響を考慮した繊維強化プラスチックの熱機械挙動モデリングにおいて標準になっています。本日、CoreTech System社とともに、Moldex3Dからダイレクトに利用できるDigimat-RPを発表できることは弊社(e-Xstream)にとって大きな喜びです。成形工程と部品設計の最適化を同時に行う機能をユーザーの皆様に提供できることを、大変うれしく思います」と述べています。
昨今、性能解析技術を効率化する統合フレームワークは、樹脂業界でも広がりつつありますが、CoreTech System(Moldex3D)社社長のVenny Yang博士は、この統合ツールの利点を強調しており、「Moldex3Dと有限要素解析との統合において、Moldex3D Digimat-RPを加えることは、射出成形処理と有限要素法解析をつなぐ非常に強力なツールになります。この連携によって、ユーザーの皆様はCAE解析の一連の流れを途切れる事無く活用し、繊維強化プラスチック部品のより良い設計を、迅速かつロバストに行うことが可能となるでしょう」と述べています。
CoreTech System(Moldex3D)について:
CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D)社は1995年より、樹脂射出成形業界向け専用にCAE解析ソリューション「Moldex」シリーズをご提供してきました。現在の「Moldex3D」は、世界中で幅広く活用されています。業界の要望に応える高度な技術とソリューションの提供をミッションとしたCoreTech System社は、迅速かつプロフェッショナルな現地サービスを提供するべく、販売とサービスネットワークを拡大してきました。CoreTech Systemは、ユーザーの製品設計開発や設計最適化、納期短縮の実現、そして投資利益率(ROI)向上の一助となっています。
Moldex3Dの詳細はホームページをご覧ください:www.moldex3d.com
e-Xstream engineeringについて:
2003年に創業したe-Xstream engineering社は、複合材とその構造のマルチスケールモデリングに特化したソフトウェア開発とエンジニアリングサービスを行っています。非線形マルチスケール材料と構造モデリングのプラットフォームであるDigimat®は、材料サプライヤーや様々な業界で材料を扱うユーザー向けに革新的な材料や製品開発に要するコスト削減、及び納期の短縮にお役立ていただいています。2012年9月、e-Xstream engineering社は、MSC Software社の完全子会社となりました。e-Xstream engineering社のロゴおよびDigimat®ロゴはe-Xstream engineering SAの登録商標です。(www.e-Xstream.com)