コアテックシステム社は、最も産業界で信頼される樹脂流動解析ソフト Moldex3D の最新バージョン R14.0をリリースしました。

on 01/13/2016

台湾新竹—2016年1月13日 –世界の樹脂流動解析ソリューションをリードするコアテックシステム社(Moldex3D)は、本日、最新バージョンMoldex3D R14.0のリリースを発表しました。 Moldex3D R14.0は、解析効率及び精度において画期的に向上しおり、さらに複雑で高い精度を要求される製品モデルの場合でも、迅速に精度良く解析を行うことができ、設計検証及び最適化のコストを大幅に削減できます。

 

Moldex3D R14.0は、ソルバーに対しても様々な改良を行い、より強力な機能と高精度な解析能力を実装しました。メッシュ品質の要求レベルを大幅に下げ、要素数の少ないメッシュで解析した場合でも解析の精度を保つことが可能になりました。この改良により、メッシュ品質の柔軟性が大幅に向上し、Moldex3Dユーザーは、より効率の良いプリプロセッサー上で様々なメッシュタイプを使い、より高精度な解析結果を得ることができるようになりました。

 

Designer BLMは、Moldex3D R14.0のメイン機能の一つです。BLM(Boundary Layer Mesh:高度解析境界層メッシュ)は、大規模モデルや複雑なモデル向けに開発された技術ですが、新バージョンでは、メッシュの自動生成機能を搭載しました。高品質なBLMを自動生成することができ、メッシュ生成工程を大幅に短縮します。新機能では、プリズムメッシュを使用することにより、解析精度をさらに向上させています。 また、Designer BLMの自動修復機能は、手作業による修復の不便さを省くことができ作業時間をさらに短縮することができます。これらの新技術を利用することで、複雑で大規模なモデルの解析を、より簡単に、より短時間に完了することができるようになりました。

 

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図1:Moldex3D R14.0を利用すると、境界層にプリズムメッシュを
5層まで生成させることができ解析精度の向上が可能です。

 

日増しに高まる製品軽量化へのニーズに応えるため、コアテックシステム社は絶えずMoldex3Dの解析能力向上に取り組んでいますが、特に、Moldex3D R14.0では、繊維配向の解析精度向上と様々な新機能をご提供し、より良い繊維強化樹脂 (FRP) の製品を設計していただけるようになりました。

 

Moldex3D Digimat-RPは、Moldex3Dのフル3次元樹脂流動解析技術とDigimatのアドバンス複合材料モデルを統合し、FRP製品の構造解析を、よりスムースに、かつ直感的な操作を提供します。e-Xstream engineering最高経営責任者兼MSC首席材料分析戦略責任者であるRoger A. Assaker博士は次のように述べました。「コアテックシステム社と提携して、Digimat-RPとMoldex3Dの統合に成功することができて、とても嬉しく思います。これにより、両方のユーザーが最適な成形プロセスで繊維強化樹脂製品の開発を実現できるようになります。」

 

Moldex3D R14.0の斬新的な解析モジュール── RTM (Resin Transfer Molding, 樹脂トランスファー成形)は、コアテックシステム社が複合材製品製造に開発した機能です。Moldex3Dのフル3次元流動解析を活用し、複雑な曲面の幾何や異なったレイアップ材料による流動解析の結果を精度よく把握できるので、RTM製造プロセスの最適化をより一層向上させることができます。

 

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図2:Moldex3D R14.0のRTMモジュールのリリースにより、
厚さ方向の流動をリアルに再現でき風力タービン羽根の改良に役立ちます。

 

また、Moldex3D R14.0は、ホットランナー解析の効率改善も行いました。Moldex3D R14.0では、「定常ホットランナー解析機能」を搭載し、複雑なホットランナーシステムの流動バランス問題の解決策を導きだせます。 Moldex3Dソルバーは、ホットランナー配置に基づいて定常ホットランナー解析を行い、ゲートごとの流量が算出できるため、流動バランスの良否を判断し、その後の設計変更の参考として利用することができます。また、既存の流動解析と比較して、計算速度が精度を落さずに15倍の速度で解析を完了することが可能になりました。 Moldex3D定常熱流動解析を利用することで、設計・開発作業において、限られた時間内での解析回数を大幅に増やせ、ホットランナーシステム設計の改良を実現することができるため、金型修正やテストのコストを低減することができます。

 

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図3:Moldex3D定常ホットランナー解析は、元の流動解析より、
15倍速く、且つ高い精度を保っています。

 

コアテックシステム社の社長であるVenny Yang博士は、「日々変わる市場において、お客様が業界をリードし続けることにご協力することは、Moldex3D最も大きな使命です。当社は、これを理念として、常にお客様のフィードバックやニーズを伺いながら、効率的な解決策をご提供し、お客様の高品質な樹脂製品の開発や製造のお役に立ちたいと考えています。」 と述べるとともに「Moldex3D R14.0により、当社のお約束であったユーザーと製造の方々のニーズを満たすことが出来たと信じています。今回拡張された機能やソルバーの革新的な機能向上で、世界中のMoldex3Dユーザー様が、より高い応用価値を創出され、素早く市場ニーズに応じられることを確信しています。」と述べています。

 

Moldex3D R14.0は正式にリリースされました。詳しい製品情報または見積りについては、営業窓口または各地の代理店にお問い合わせください。また、Moldex3D R14.0ページに製品情報の詳細をご確認ください。

 

コアテックシステム株式会社(Moldex3D)について
コアテックシステム株式会社(Moldex3D)は1995年に成立され、樹脂射出成型業界向けの専門的な金型設計ソリューションを事業とし、MoldexやMoldex3Dのシリーズソフトを次々に開発してまいりました。当社は、お客様のニーズにお応えし専門的で地域に密着したサービスをご提供しながら、積極的にグローバルな販売及びサービスネットを広げ、世界中で最も専門的な樹脂流動解析CAEソフトサプライヤーになることに取り組んでまいりました。今後も、お客様の商品開発や設計に関する問題の解決、設計の改良、開発時間の短縮、そして製品の投資利益率の向上などに取り組んでまいります。
コアテックシステム株式会社の詳細情報については、こちらからご確認ください。www.moldex3d.com


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