Moldex3Dのベント設定:カーブのインポートによる境界条件設定

Moldex3Dのプリプロセスツールでは、ベント設定が可能です。ベントは射出成形中に生じたガスを排出するために使用します。ベントがあることで、焼け、バリ、ショートショット、エアトラップなどの外観不良、および深刻な体積収縮の問題を防止することができます。

Moldex3Dでは、インポートしたカーブに基づいてベントを設定できます。ベント境界を手動設定する必要がなく、手軽に設定可能であり、設定に要する時間と人的コスト、さらに、手動設定によるミスも削減可能です。Moldex3Dでは、次のシンプルな手順でベント設定が可能です:ベントカーブの作成→Moldex3Dプロジェクト設定→計算パラメータ設定→ベント設定(カーブをインポート)→保存。以下では、Moldex3D Designerを使って、素早く効率的にベント設定を行う手順を説明します。

Step 1 Moldex3D Computation Parameterにて、Advancedをクリックし、続いてVentingタブを開きます。

Step 2 Venting analysisにチェックを入れ、ベント解析を選択します。続いて、Settingをクリックして境界条件を設定するワークスペースを開きます。

Step 3 Import Curvesをクリックして、ベント境界を定義するカーブを選択・インポートします。カーブインポートをクリックし、ベント境界カーブを選択してインポートします。
Note:事前にベントカーブ(IGES/STEPファイル)を作成する必要があります。

Step 4 インポートしたベント境界条件が正しくリストアップされ、ウインドウ内に表示されているかを確認します。OK をクリックして境界条件設定を確定します。

Step 5 境界条件設定の完了後、計算パラメータ内のベント境界条件項目にはチェックマークが自動入力され、その他の設定を終えると解析を実行できます。

Step 6 解析終了後、ベント解析の有無による流動パターンの変化を確認できます。


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