Moldex3Dは充填時のバレルやキャビティ内の繊維破損を予測できます。スクリュー情報は成形条件ウィザードの「Machine」モードで設定できます。もし「CAE」モードが選択されていれば、スクリューの仕様情報はデフォルトに設定されます。
STEP 1. Project Settings ページでMachine モードを選択し、マシンタイプを選択します。
STEP 2. Process Machineでスクリュー情報を設定します。
STEP 3. Flow/Packページに進みます。計算パラメータ設定の「Advanced…」をクリックします。
STEP 4. Fiber Parameter タブで、「Consider fiber breakage calculation(繊維破損計算を考慮する)」のチェックボックスにチェックを入れます。次に「Param…」をクリックしてbreakage settings ウインドウを開きます。
STEP 5. 繊維情報を適切に入力するか、デフォルト設定のままにします。「Considering screw-induced fiber breakage(スクリュー起因の繊維破損を考慮する)」のチェックボックスにチェックを入れ、スクリューによる繊維破損を予測します。
*.lgfファイルの中に“Fiber breakage in Screw = on”と記録されるので、この機能が計算に組み込まれていることを確認できます。
繊維破損の設定が完了し、解析が実行されると、プロジェクトワークスペースの結果ツリーに「Average Fiber Length」と「Screw-induced Fiber Breakage」が表示されます。
下の表はスクリューによって繊維が破損し、短くなった平均繊維長(8.5 mmから 5.6 mm)です。
計算では、初期条件(メルト入口)の繊維長には8.5 mm ではなく、5.6 mmを使用します。
項目をクリックし、平均繊維長分布を(数-平均繊維長/重量-平均繊維長で)表示します。この解析結果はゲート付近の領域の繊維破損現象や、射出後の製品の繊維長の分布を調べるのに役立ちます。但し、Moldex3D R13.0では繊維長分布は製品の機械特性には影響を及ぼしません。