Moldex3D のゲート属性機能を使ってゲートを最適化し、製品品質向上を実現する

プラスチック射出成形工程では、製品品質および金型設計を最適化するために、ゲート位置を頻繁に調整する必要があります。しかしひとたびゲート位置を変更すると、製品設計やランナーシステム設計も修正しなければなりません。このような作業を短時間で行うために、Moldex3D は便利な機能であるゲートウィザードを提供しています。これを使うと、サイドゲート、ファンゲート、トンネルゲート、カシューゲートなど9種類のゲートを自動作成できます。さらにMoldex3D の最新バージョンでは、ゲート属性インターフェースで、ユーザーが手動で簡単にゲート位置を調整できるようになりました。

Moldex3D ゲートウィザードを使って、ゲートを配置するサーフェス上の点をユーザーが指定できます。その後、ゲートは自動作成されます。Moldex3D の最新バージョンではゲート最適化のための対話的なインターフェースを提供しています。ユーザーはゲート属性機能からゲート位置の調整を行うことが可能です。以下はこの新機能についての説明です。

ランナーの端にゲートを追加する

もしランナーシステムがすでに作成されていれば、ランナーの端の点をクリックし、それをゲートの始点にすることができます。Moldex3D は自動的に製品表面上に投影点を探し出し、ランナーの端点からランナーと同じ方向に拡張し、それをゲートの端点として設定します。このようにしてゲートが作成されます。

例としてカシューゲートを取り上げます。ランナーシステムは既に作成されています (Fig. 1)。ゲートウィザードでランナーの端点をクリックしてゲートを追加します。もし “Locate at side of part”にチェックが入っていれば、Moldex3Dはランナー点の端点からランナーと同じ方向に拡張し、製品表面の投影点上にゲートを作成します (Fig. 2)。もし “Locate at side of part” にチェックが入っていなければ、製品表面上の点にメルト方向に沿って(分離面と平行な方向に)、カシューゲートが作成されます (Fig. 3)。

using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-1Fig. 1 ランナーシステムはすでに作成されています
using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-2Fig. 2 “Locate at side of part” にチェックが入っていれば、ランナー点の端点からランナーと同じ方向に拡張し、
製品表面の投影点上にゲートを作成します
using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-3Fig. 3 “Locate at side of part” にチェックが入っていなければ、製品表面上の点にメルト方向に沿って
(分離面と平行な方向に)、カシューゲートが作成されます

対話的なインターフェースでゲート位置を修正

ゲートの設定後、さらにゲート属性インターフェースからゲート位置を調整することができます。

  • Moldex3D はメルト方向に沿って断面線を作成できます。ゲート位置を変更して、それぞれの断面線を観察することで、最適なゲート位置を見つけることができます (Fig. 4)。
using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-4Fig. 4 Moldex3D は断面線(図の矢印)を表示します。これにより、ゲート位置を調節できます
  • ゲート位置だけでなく、メルト方向も修正できます。ここまでの操作の後でも、ゲート位置をさらに調整することができます(Fig. 5)。さらにゲート位置の修正後でもさらにメルト方向を調整することができます(Fig. 6)。
using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-5Fig. 5 メルト方向を修正後(左図)でも、断面線(右図)を見ながらゲート位置を調整できます。
using-moldex3d-smart-interactive-interface-gate-attributes-for-gate-optimization-to-gain-quality-results-6Fig. 6 ゲート位置を変更した後に、メルト方向を調整します

プラスチック射出成形工程では、ゲート設計が非常に重要です。なぜならゲートはウェルドラインやエアートラップなどといった製品表面の欠陥に直接影響を及ぼすからです。シミュレーション工程では、最適化のために何度もゲート設計を変更するため、ランナーおよび製品設計の変更に費やす作業効率を上げることが、時間と作業量の節約につながります、Moldex3D が提供しているゲート最適化のための対話的なインターフェースは、設計の自由度を最大限にします。ユーザーはベストなゲート位置を見つけ出し、必要な調整も簡単に行うことができます。つまり、Moldex3Dのプリプロセスインターフェースにより、ゲートの設計変更がより効率的かつ正確になりました。ユーザーは簡単な操作で、高精度なシミュレーション結果を取得できるようになりました。


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