Hsinchu, Taiwan—January 27, 2016 – プラスチック射出成形向け3D CAE シミュレーションソリューションを提供するCoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D)は、論文がJournal of Rheology®の最新号に掲載されることを発表します。 SCI (Science citation index) ランキングによれば、Journal of Rheology® は力学/機械分野の137の出版物の中のトップ5位に入る出版物であり、ポリマー加工の流動学基礎で最も重要な主要な出版物の1つと見なされています。
当論文のタイトルは「濃縮懸濁剤内の異方性繊維配向を予測するための客観テンソル」(An Objective Tensor to Predict Anisotropic Fiber Orientation in Concentrated Suspensions)です。著者はCoreTech System (Moldex3D)の研究開発部門のプログラムマネジャーであるDr. Ivor Huan-Chang Tseng です。Dr. Tseng は新たな繊維配向モデルの客観的な問題を研究し、新たな客観的iARD テンソルを提案しています。このiARD テンソルは、従来のユークリッドの客観性(すなわち、物質客観性の原理)の流動学的原則に合致します。この客観的モデルは、リブ(溝)や穴形状を含む部品、肉厚変化の大きな部品などといった複雑な形状を持つ射出成形品の異方性繊維配向を高精度に予測できます。
Dr. Tseng はまず不変量の計測により、オリジナルPhelps–Tucker異方性回転拡散テンソルと客観的iARD テンソルの違いを明らかにしました。次に実験結果からも、長繊維複合材のコア-シェル配向構造の予測において、客観的テンソルを持つ新たな改良iARD モデルの精度を確認することができました。
当論文には評論家からも推薦の言葉が寄せられ、流動学の分野における繊維配向予測の研究における学究的な利点が認められました。 “一流のJournal of Rheology®に認められたことは、非常に光栄です。”とDr. Tsengは語りました。 “CoreTech System (Moldex3D)の開発部門のコア・ミッションの1つは、我々の研究努力の結果を流動学の発展と応用につなげることです。理論的あるいは実験的な研究結果を元に、Moldex3D ソフトウェアは開発されています。Moldex3Dによる実現象に近い解析結果は、繊維強化複合材を使用している幅広い用途に、大きな利点をもたらします。Moldex3D を用いることで高精度かつ信頼度の高い解析結果を得ることができ、複雑な設計や製造課題を解決できます。”
*当論文: An Objective Tensor to Predict Anisotropic Fiber Orientation in Concentrated Suspensions は、Journal of Rheology のウェブサイトからご覧いただけます。こちらをクリックしてください: here.
Journal of Rheology®について
Journal of Rheology® (以前のTransactions of The Society of Rheology)は、米国物理協会の加盟協会であるThe Society of Rheologyにより、AIP Publishing LLCを通じて年6回発行されています。本誌は、工業分野および学術分野の理論的で実験的な問題についての報道を提供しています。Journal of Rheologyは化学、物理学、工学、材料科学、数学の分野の専門家および学生のために出版されています。
CoreTech System社(Moldex3D)について
CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D)は1995年の創業以来、プロフェッショナルなCAE解析ソリューションとしてプラスチック射出成形業界向けの「MOLDEX」シリーズを提供してきました。現在の製品「Moldex3D」は世界中で販売されています。
業界の要求を満たすために、Moldex3Dは高度な技術とソリューションを提供しています。さらに地域に特化した、専門的なサービスをすぐに提供できるように、販売およびサービスネットワークを広げております。お顧客はMoldex3Dの革新的な技術を獲得することにより、製品設計から開発までのトラブルシューティング、設計パターンの最適化、市場投入までの時間の短縮、製品の投資収益率(ROI)の最大化を実現できます。
さらに詳しい情報は www.moldex3d.comをご覧ください。