新竹、台湾 — 2023年3月15日 — プラスチック射出成形は多くの産業で重要な地位を占めています。ハイテク時代のニーズの転換点を迎え、グローバルなクライアントユーザーと共に絶えず進歩する産業においてチャンスを掴むため、Moldex3Dは本日、樹脂流動解析ソフトウェアの最新バージョン・Moldex3D 2023を発表しました。新世代Moldex3Dは、信頼性、効率性、拡張性、ワークフローの自由化という4大コンセプトに主軸を置いています。シミュレーション性能を強化するだけでなく、ユーザーフレンドリーなインターフェースと各種クラウドサービスを提供します。さらにAPI機能により、ワークフローの効率化、ソフト・ハードウェアの機能強化、デジタルツインの実現、バーチャルとリアルのシームレスな接続を実現します。
Moldex3D 2023の主な改良点と新機能は以下の通りとなります。
ソフトウェア機能の拡張により、解析精度を増強
Moldex3D 2023は、シミュレーションの性能を改良し続けています。プラスチック成形に影響を与える最も重要な要素は、プラスチック材料の特性です。Moldex3D成形技術研究開発センターでは、約400種類の材料で実際の射出実験を行うことで材料ライブラリの材料パラメータを最適化し、信頼性を高め、流動解析の結果をより現実に近づけています。
流動解析において、Moldex3D 2023では空気圧縮性と空気温度計算を含むベント解析をアップグレードしています。充填中の金型キャビティ内の空気の温度と圧力の変化を正確にシミュレートすることで、ユーザーは各種ベント設計を具体的に計画し比較することができ、ショートショットや焼けなどの不具合を回避することができます。
冷却においては、ユーザーが直接パラメータを設定し、自動的にバッフルと冷却回路メッシュを構築することができます。また、マニホールドの確立とシミュレーションをサポートし、金型外部への冷却回路設計の追加により、流動解析で金型温度コントローラの実際の影響を考慮し、全体の流動解析の効率と計算精度を加速させることができます。
よりスピーディーで柔軟なコンピューティングにより、バーチャルとリアルを更に統合
マルチコアコンピュータがますます普及する時代、並列計算を利用して流動解析の計算時間を短縮することは、企業に大きなメリットをもたらします。Moldex3D 2023はマルチコアプロセッサ、マルチプロセッサ、クラスタでの並列計算をサポートし、計算速度を最大80%向上させるだけでなく、ICパッケージにおけるワイヤースイープ解析の計算効率を20倍近く向上させ、シミュレーション効率を大幅に向上させることができます。
また、クラウドプラットフォームを企業向けの強力なツールとし、最新のMoldex3D Cloud-Connectクラウドコンピューティングソリューションにより、ユーザーがわずか40分でAWS、Azure、Googleに最新版のMoldex3Dを展開でき、更にニーズに応じて計算規模を調整することで作業効率を高めます。また、Cloud-Connectの自動オン/オフ機能により、企業は時間単位の案件において最大72%のコスト削減を実現し、効果的にコストをコントロールして、真のオンデマンド利用を実行することができます。
Moldex3D 2023は、バーチャルとリアルの統合に対する顧客の期待にも応えます。Moldex3D iSLMデジタル管理プラットフォームにより、企業はビッグデータベースを構築し、効率的に作業分担やプロジェクトスケジュールを管理することができます。更に独自の品質指標を構築して、製品品質を迅速に判断することもできます。今回のバージョンでは、画像検索機能も追加されており、ユーザーが手動でブラウジングして比較する時間を節約し、ナレッジ マネジメントの目標を手の届くものにしています。
Moldex3Dは、FANUCや住友重機械工業の射出成形機とも連携しています。ユーザーが射出成形機から成形条件や応答曲線をMoldex3Dに取り込むことで、より正確な成形機データで成形ソフトが流動解析を行い、最適化された射出パラメータを成形機に戻して直接試作成形に利用することができ、シミュレーションソフトウェアとリアルな世界の情報連携を実現します。
更なる新機能で、複雑な製造工程の課題を解決
複雑な各種製造工程の障壁を克服するために、Moldex3D 2023は、様々な新機能を提供しています。光学機能に関しては、最新のMCMデュアルショット光学シミュレーション機能により、各ショットの残留応力と熱残留応力を正確に計算し、より詳細な光学成形パラメータを提供することで設計の最適化を実現します。また、Isochromatics(アイソクロマティクス)とIsoclinics(アイソクリニクス)の2つの表示出力オプションを提供し、ユーザーが直感的にシミュレーション結果を識別できるようにしています。
Moldex3D 2023はまた、増え続ける連続繊維強化のレイアップ用途に向け、LS-DYNAやAbaqusのファイル形式をサポートし、複合材料のレイアップ計算を支援することで、より正確なシミュレーション結果を提供します。複雑なプロセスも、もはや困難な課題ではありません。
シミュレーションデータをより迅速かつ容易に製品洞察に変換してクライアントユーザーを支援することは、常にMoldex3Dの重要な使命です。新バージョンのMoldex3Dでは、ユーザーがシミュレーションプロジェクトをカスタマイズしてレポートを作成し、すべてのシミュレーション結果を同じ視点と条件で比較し、最も適した成形条件を明確に特定することができます。また、タイムラインを直接調整し、各時点における金型キャビティ内の溶融樹脂の波面の流れや温度、圧力の変化などを把握することができます。
効率的なワークフローで、Moldflowシミュレーションの新世界へ
製品が設計から生産に至るまでには、何度も実験と検証を繰り返す必要があります。では、これらのステップをどのように自動化できるでしょうか。今、新たな方法が誕生しました。Moldex3D 2023は、API機能を提供しており、ワンクリックでワークフローを自動処理できます。事前に設定することで、繰り返しの反復が多いプロセスや成形パラメータ設定の自動実行や、特定の解析タスクを実行することができ、ニーズに合わせた自動化ワークフローをカスタマイズすることができます。
Moldex3D 2023はまた、各種クラウドリソースを統合し、最新のクラウドプラットフォーム・Moldiverseを立ち上げました。当プラットフォームを通じて、ユーザーは、MHC、iMolding、Universityなどのサービスにアクセスすることができ、効率的、高精度、かつ信頼性の高い全方位性の流動解析体験・実践が提供されます。Moldex3Dは、最も効果的な方法でプラスチック成形における業界の各種難題を解決することをお約束します。
Moldex3D 2023の新機能の詳細につきましては、製品リリースページをご覧ください。
https://jp.moldex3d.com/products/moldex3d-2023/
Press Release Contact
Marketing
CoreTech System Co., Ltd.
T: +886-3-5600-199
E: mkt@moldex3d.com
CoreTech System社(Moldex3D)について
CoreTech System Co., Ltd.(Moldex3D)は、1995年の会社設立以降、樹脂射出成形業界に専門的なモールド設計最適化ソリューションを提供することを使命とし、MoldexおよびMoldex3Dシリーズのソフトウェアの開発を行っています。CoreTech System社は、クライアントに寄り添い、専門的なローカリゼーションサービスを提供する精神を堅持し、販売およびサービスのネットワークを積極的に世界に展開・拡大しています。また、世界で最も専門性の高いCAE樹脂流動解析ソフトウェアのサプライヤーとして、ユーザーの製品開発における障害を解決し、設計上の問題の排除、設計プランの最適化、開発スケジュールの短縮および製品の投資利益率(ROI)向上をアシストしています。その他のCoreTech System社の詳細につきましては、弊社ホームページ(Moldex3D Website)をご覧ください。